一般的に“生理”というと月経のことを意味しますが
正確には“生理現象”は、月経だけじゃなく
生理学=physiology(フィジオロジー)の意味もあり
オナラやあくびなどさまざまな現象の総称をいいます。
医療や教育の場では
生理ではなく正確に“月経”といわないと混乱する場合がありますが
「生理休暇」や「生理用品」といったように
法律や流通産業の中では“生理”のほうがスムーズに伝わるなど
使い分けがあります。
本来は「月経」という正しい表現にこだわって
医療者や専門家なら
生理なんて”間違った言い方”せず正しく表現すべき!
なんて厳しい先生方もいますし、勿論それが正しいのですが…
英語でも同じような表現があり、
月経をMenstruation(メンストレーション)といって
医学的にPMS(月経前症候群の略)など使うのに対し、
生理をPeriod(ピリオド)といって
生理用下着をPeriod proof underwearというなどあります。
更に追究、Periodのむこう
ピリオドは、ギリシャ語の「peri-hodos」に由来します。
「ぐるりと回る」を意味し、そこから巡回・周期という意味をもちます。
そこには、古代に月をさしていた名残が感じられます。
その他、世界各地で古代人により「月と月経」は似通ったかたちで関連付けられたり忌み嫌われたり、ネガティブなイメージにされてしまいました。
ラテン語で月と月経の経過はどちらも日にちの測定を可能にし、時間の計算が出来るようになることから、mensura「測定」は共通の概念を表します。「月経」と「暦」をさすゲール語は実質的に同じmioachとmiosachanです。
中米のマヤ語族は、「自分たちの大暦は女性の月経周期と月の周期を結びつけることからはじまった」と言っています。
ポーランドでは、月、暦の月、月経にはまったく同じ言葉がつかわれ、
ドイツ語ではMondが月、Monatは暦の月、Mensが月経になります。
フランス語では、月経は le moment de la lune(月の時期)とも言います。
コンゴ共和国、トレス海峡地方、インド、西スーダン、その他多くの土地で月と月経に同じ言葉(ngonde)が使われます。
月経から派生したことば
月経について語ることがタブーという認識が全世界的にひろがっていますが、そもそもタブーという言葉の語源も、アメリカンインディアンの言語「tabu」で、さらにその由来となる「tupua」は、ポリネシア人の言葉で月経を意味するというルーツがあります。
だからタブーなの?!タブーが語源だからタブーになったの?!
どっちだと思いますか?!
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