ピルの種類 2022年夏版

ピルのこと

今、実は一番自信のない分野なんですけど。。。
つぼちゃんに教えてもらわなきゃ💦)

現役ユーザーをやめたあと、
医療現場にいたのでまだしばらくはピル事情ぜんぜん詳しかったのですが
当時最新がジェミーナで
でもクリニックでは入荷していなくて

そののち、緊急避妊薬ノルレボのジェネリックが出たのを
その説明会に出席したドクターのFacebookで知るという…

もしここに載っていないピルがあったり
コレもう販売終了してるよ!なんてのがあったら
ぜひ教えてください。
(一応、製薬会社の一覧や添付文書は確認しましたが)

【表の見方と製剤の違い】

保険の分類

ピルには、避妊目的のOC(おーしー)と治療目的のLEP剤(れっぷざい)
大きくふたつに別れています。

医療は病気治療の保険診療と、それ以外の自由診療があります。
美容整形や健康診断、妊娠検査や通常分娩は病気ではないので自費です。
(妊婦検診とか妊娠したかどうかで受診する際、保険が使えず
 窓口でビックリする人がいますが、全額自費なんですよ)

避妊や月経移動も病気ではないので自費診療になります。
それがOC、左側列のお薬です。

右のLEP剤は保険ピル、生理痛や生理前のイライラなど
体の不調がある人の”治療”を目的として認可されたお薬です。

世代の分類

世代とある分類は、製剤の誕生した順です。

1960年代からある第一世代は比較的マイルドなのが特徴、
第二世代は前から馴染みのある製剤で人気な印象。
第三世代はニキビに良いというイメージ。
2000年頃誕生した第四世代は浮腫みにくいという特徴がありましたが
浮腫まないということは血栓のリスクがあがり、
一時血栓症による死亡例などニュースになりました。

古いからダメとか新しい方が効くということはなく
飲む人の体質や好みで、合うものを探せばいいと思います。
ちなみに私はずっと第一世代でした。

成分量での分類

グリーン背景の、シンフェーズトリキュラーアンジュラベルフィーユ
三相性(さんそうせい)といって、錠剤に含まれる成分量が
3段階になっています。

それ以外の製剤は、一相性(いっそうせい)といって
成分はすべて同じ分量です。

服用周期の違い

紫背景のジェミーナヤーズヤーズフレックスは周期が少し変わっています。

通常ピルは21日間実薬を飲んで7日休薬していく28日周期を保ちます。
ジェミーナ21は、それだけ選んで飲めば通常周期になりますが
28と併せて飲むこともあるのでどっちもアリ。

ジェミーナ28は28日周期と思いそうですけど
21+7ではなく、全部実薬の28日ぶっ通しパターン!

しかも「28+28+21」がワンセットで77日連続服用しいて7日休薬
という飲み方をするのが基本で、21を通常通り飲む人…いるのかな?

ヤーズは、実薬を24日+休薬が4日だけです。
休薬が短いので、ホルモンが減ると出てくる
痛みの素となるプロスタグランジンが抑えられるので
生理痛が軽くなるとか生理トラブルのある人には向いてると言われます。

ヤーズフレックスも28錠ありますが、すべて実薬です。
28日周期にしたければヤーズと同じ24+4の飲み方でいいですし
最長120日間連続服用して4日休む周期でもOKです。

他のピルとヤーズを飲み継ぐときは、7日単位で動いておらず
飲み初めの曜日と、休薬に入る曜日が違っているため
今までの生理開始曜日が変わります。
私の生理は〇曜日から開始が一番便利!と意識している人は
普通は休薬〇日目に生理がくるという計算をしながら
飲み替えシートと逆算していってくださいね。

ジェネリックの利点欠点

赤い*マーク付きはジェネリックです。

フリウェルはルナベルの
ラベルフィーユはアンジュ&トリキュラーの
ファボワールはマーベロンの後発医薬品です。

効果はちがう?

ジェネリックの欄でお気付きの人もいるかもしれませんが
アンジュとトリキュラーは全く同じ製剤です。
もちろんそのジェネリックであるラベルフィーユも同じ。
パッケージが違うだけで、
錠剤だけみたら、どれがどの製剤かわからないくらいです。

それから、保険の分類のところでは
明確にOCは避妊薬・LEPは治療薬と言いましたが、
承認をとっていないだけで、効果は”ない”わけじゃないんですよ。

つまり国の認可としては、LEP剤には避妊薬として届けられていないので
例えば「ヤーズは避妊薬ではありません」「ルナベルで避妊はできません」
といわなくてはいけないことになります。

私は医療者じゃないので、
「ヤーズは経口避妊薬ピルなので正しく飲めば避妊できる」
「シンフェーズでも子宮内膜症にいいよ」
といってしまいますが。(厳密には違うって怒られちゃう?!)

トリキュラーとヤーズの会社『バイエル薬品』には
こんなWEBサイトがあります。

卵胞ホルモン・黄体ホルモン配合剤を 服用している患者さんとご家族の皆さまへ

つまりヤーズフレックス、ヤーズ、トリキュラーを飲んでる人に
お薬の副作用の注意喚起をしているのですが
避妊薬も治療薬も
第三世代も第四世代も
28日タイプも120日タイプも
どれもひとくくりに”ピル”として血栓症のリスクがあるから
予兆があったりする場合は気をつけてね、という内容(だと思われ)。

っていうか、ここは分けないんだね。。。

ちなみにちっちゃく載ってる動画
PCだとページのワキにちっちゃく、
スマホだと全部スクロールして下の方「動画一覧」って
薬の副作用について日本語字幕付きの英語で解説してるのだけど
わかりやすくリスクとベネフィットのことを説明してるので
オススメです!

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